Lenovo Xiaoxin Pad Pro 2025にグローバルROMを焼いてみたという記事は投稿済ですが、参考にした記事がもし消されたとしたら次にアップデートが公開されたときに困るなぁと感じたので、実際にグローバルROMを焼いた時のことをここに記録として残そうと思いました。
ということで、まずはグローバルROM化に必要なツールを消される前にダウンロードしました。
以下のファイルはいつ消されても文句の言えないものなので、この際にダウンロードしておくのが良いでしょう。
・MTKドライバー
MTK Driverは、台湾の半導体メーカーであるMediaTek(メディアテック)が製造したチップセットを搭載したデバイス(主にAndroidスマートフォン、タブレット、IoTデバイスなど)をコンピューターに接続し、正しく認識・通信させるために必要なソフトウェア(ドライバ)のことです。Snapdragonや他のSocではなく、MediaTek Dimensity 8300を搭載したXiaoxin Pad Pro 2025だからこそ必要なドライバーです。
MTKドライバーはhttps://mtkdriver.com/からダウンロードしました。
・Scatterファイル
AndroidのScatterファイルは、主にMediaTek (MTK) 製チップを搭載したAndroidデバイスのファームウェア(ROM)を書き込む際に、その構造を定義するテキストファイルです。Xiaoxin Pad Pro 2025のRAM容量に応じた名前のファイルをダウンロードします。
Scatterファイルはhttps://drive.google.com/drive/folders/1KTX6kK6DxcjoVzZnwMo21wIbEWccd1dmからダウンロードしました。
・Lenovo Idea Tab ProのROM
Lenovo Idea Tab ProのROMは、https://mirrors.lolinet.com/firmware/lenowow/2024/Idea_Tab_Pro_2024/TB373FU/からダウンロードしました。
ダウンロードしたファイルは以下の通りです。
・MTK-Driver-v5.2307.zip
・MT6897_Android_scatter(글로벌_256GB).xml
・TB373FU_ROW_OPEN_USER_M21.814_V_ZUI_17.0.04.184_ST_250903.zip
@MTKドライバーのインストール
MTKドライバー(MTK-Driver-v5.2307.zip)の解凍
解凍したら、↓
MTK Driver Setup.exeをダブルクリックしてインストール
Nextをタップしてインストールしました。
➁ROMの解凍とScatterファイルの配置
ROMファイル(TB373FU_ROW_OPEN_USER_M21.814_V_ZUI_17.0.04.184_ST_250903.zip)の解凍
解凍したら、↓
imageフォルダにScatterファイルを「MT6897_Android_scatter.xml」という名前で配置しました。
BROM焼き
ROMを解凍したフォルダにある「SPFlashToolV6.exe」を実行しました。
"Download-XML" の右の "choose" をクリックし、 "image\download_agent" にある "flash.xml" を選択する。
flash.xmlは、SP Flash Toolがファームウェアの書き込みに利用するダウンロードエージェント (DA: Download Agent) の構成情報を含むXMLファイルです。
"Authentication File" の右にある "choose" をクリックし、imageフォルダにある "da.auth" を選択する。
da.auth(または単にAuth File)は、新しいMediaTekデバイスで導入されたセキュリティ認証をバイパスするために必要とされるファイルです。
"lk_a" , "lk_b" , "dtbo_a" , "dtbo_b" のチェックを外す
これは、デバイスの主要なシステムコンポーネントを2組(スロットAとスロットB)用意し、アップデートの際に、非アクティブな方のスロットに新しいファームウェアを書き込む仕組みです。これにより、アップデートが迅速かつ安全になり、失敗した場合もすぐに古いシステムにロールバックできます(シームレスアップデート)。
"Auto Reboot" にチェックを入れる
"Download" をクリックする
Xiaoxin Pad Pro 2025の電源を切り、その後音量アップボタンを押しながらWindows PCにUSBケーブルで接続する。
PreLoaderモードで正常に接続されると、ROM焼きが始まる。
PreLoaderモードで正常に接続されると、ROM焼きが始まる。
AndroidのPreLoaderモードは、主にMediaTek(MTK)製チップセットを搭載したAndroidデバイスに関連する、ブートプロセスの非常に初期段階にある低レベルのモードです。
約10分でROM焼きが完了した。
この手順を知っていれば、新しいグローバルROMが公開されても使えそう。
ということで、
Xiaoxin Pad Pro 2025のグローバル化情報が消されても大丈夫かな。
以上、参考まで。


グローバルROMを焼くとOS上でシリアルナンバーの表示が0123〜となるのは仕様なんですかね?
使ってて特に問題は無いのですがCNROMに戻した場合、シリアルナンバーは元に戻るのかな?とたまに疑問に思ったり
シリアル番号の確認は、設定ー>デバイス情報ー>デバイスの状態で確認できるかと思いますが、こちらではそれらしい英数字で表示されます。
ちなみにLenovo Vantageアプリでも確認できますが、それらしい英数字のままです。
ということで、問題点は確認できません。