親友と呼べる人間から「ダイナブックタブがWindows 8.1と古くてアップデートできない」と相談を受けました。
製品の主な仕様としては、CPUはAtom Z3735F(32bit)、メモリは2GB、ストレージは32GB、解像度は1280x800、タッチパネルというもので、スペック的に見ても「こんなの今でも使えるの?」って感じのものですが、そこはそれ物を大事に使う人にはブラウジングを主体的に使うのに違和感はないのでしょう。
なので預かってWindows 10 22H2をクリーンインストールすることにしました。
と言ってもそこには数々の問題がありました。
・Windows 8.1からのアップグレードは途中で頓挫するのでダメ
Windows 8.1からWindows 10 22H2にアップデートしようとしても、アップデート途中で失敗して現状に戻されるというのは経験者なら知っているはずですが、念のために実行してみると当然のように失敗してそれだけで半日以上の時間を無駄にしました。
・フラシュメモリからクリーンインストールにはOTG対応の電源ポートのみ
USBデバイス&チャージケーブルを持っていない人には劣悪なアップデート環境です。
・OTG対応の電源ポートを使うとバッテリー動作時間内での作業となる
平年変化もあってバッテリー持ちは2.5時間程度で、その中での作業になるので時間的な制約も厳しいです。
・OTGポートにはフラシュメモリ、キーボード、マウスを接続する必要がある
microUSBto-USBAのOTGアダプタにフラシュメモリとキーボードとマウスを接続するのにUSB4ポートハブが必要になります。
・Windows 10対応のドライバが公開・動作するか疑問
メーカー公開のドライバ自体が古い可能性もあるので、大きな不安材料でした。
ということで、以下の手順でクリーンインストールしました。
@動作中のWindowsドライバをバックアップして復元できるようにしておく
下記のサイトを参考にして、USBフラシュメモリにバックアップをしておきました。
AWindows 10 22H2をクリーンインストールするのに必要な機材の準備
OTG−USBアダプタとインストールメディア用のフラシュメモリ、USBマウス、USBキーボード、ドライババックアップ用のフラシュメモリ、USB2.0ハブを用意しました。
BWindows 10 22H2のインストールメディアの作成
下記サイトから「ツールを今すぐダウンロード」をクリックして、ダウンロードして起動してWindows 10 32ビット版のインストールメディアを作成しました。
CWindows 10 22H2のクリーンインストール
設定の回復メニューからUEFIのUSBから起動するようにして再起動して、クリーンインストールを開始しました。
Dデバイスマネージャでドライバを更新する
デバイスマネージャを開いたときにビックリマークのでるデバイスに対して、ドライバをバックアップしておいたフォルダを指定して更新しました。
EWindows Updateで最新の状態にする
インストールメディア以降に公開されたアップデートで更新しました。
ここで注意したいのは、アップデートに「オプション更新プログラムの表示」という部分があって、推奨のアップデートのように見えますが、これらをインストールしてしまうと画面がタップ出来なくなったり、突然フリーズするなどの不具合が出て困ったことになるので、絶対にオプション更新は行わないようにしましょう。
といことで、
時間は掛かりましたが、無事にWindows 10 22H2にすることが出来ました。
めでたし、めでたし。