Ryzen 9 3900XTはクーラーが付属していないだけあって、その冷却には注意した方が良さそうです。
2ヶ月近くCPU温度と向き合ってきた経験から、こうしたら良いっ!というやり方を書き留めておきます。
要点は4つです。
・空冷では無く、240mm以上の簡易水冷を使うべし。
・ラジエーターのファンは前面吸気、かつ強制排気ファンを使うべし。
・ポンプ回転数と冷却ファンの回転数は、CPU温度によって制御すべし。
・ケース内部のエアーフローを最適化すべし。
では、詳細について...
・空冷では無く、240mm以上の簡易水冷を使うべし。
最初は空冷式の代表格である「虎徹マークU」を使用していましたが、高負荷時のCPU温度を80℃以下に抑えることが難しいと判断して、240mmの簡易水冷である「Segotep BeIced 240 RGB」に替えました。
ケース内部の空間とクーラーに掛ける金額に余裕があれば、それ以上の360mmなどを推奨したいところです。
実際に240mmの簡易水冷でも、高負荷時でもCPU温度を70℃前後に抑えられるのでお勧めです。
・ラジエーターのファンは前面吸気、かつ強制排気ファンを使うべし。
前面から外気を直接ラジエーターに当てるのが効果的のようです。
ラジエーターは内からケースのシャーシに取り付け、前面ファンは外からケースのシャーシに取り付けています。
それにラジエーターの熱をケース背面側に誘導するのに、ラジエーターをサンドイッチする形で強制排気ファンを追加しました。
ラジエーターをファンでサンドイッチしています。
ファンでサンドイッチする効果が顕著だとは言えませんが、実測値で最大2℃ほど高負荷時のCPU温度が下がることを確認しました。
・ポンプ回転数と冷却ファンの回転数は、CPU温度によって制御すべし。
簡易水冷のポンプ回転数と冷却用のファンの回転数は、CPUの温度によって制御することが大切です。
低負荷時40℃ではフル回転の半分、CPU温度が70℃以上でフル回転するように設定しました。
40℃で50%、70℃以上で100%で回転するようにスマート設定しました。
こうすることで低負荷時はポンプモーターもファンも静かになって、騒音に悩まされ難くなりました。
・ケース内部のエアーフローを最適化すべし。
前面から吸気して、その熱を確実にケース内部の背面と天面に誘って、効率よく熱を逃がすようにしました。
ケースファンの回転数も低負荷時40℃ではフル回転の半分、CPU温度が70℃以上でフル回転するように設定して、より空気の流れを良くするようにしました。
ある意味これが理想のエアーフローになったと思います。
メニーコアなCPUが発熱するのは当然としても、如何に高負荷時のCPUの発熱を冷却するかは重要です。
以上、参考にしてみてください。