現在のメインPCはMSI B550 GAMING PLUSというマザーボードにAMD Ryzen 9 3900XTを搭載していますが、予想以上に最高負荷時のRyzen 9 3900XTの発熱が大きくて、それに対処する為に、エアーフローやファン制御などひと月あまり試行錯誤してきました。
その問題を解決できた!と思える設定に辿り着いたので、ついでにBIOSをOptimized Defaultに設定を初期化した状態からの変更点を含めて書き留めておきます。
設定変更は以下の4カ所です。
・AMD-Vの有効化
仮想化ソフトを使用する際には、AMD-Vを有効にする必要がありますが、これはBIOSのアドバンスモードり中のOverclockingの中のAdvanced CPU Configurationの中の「SVM Mode」を有効にします。
実際にWindows10上で有効になっていることは、Virtual Checkerというアプリで確認できます。
・Precision Boostの有効化
CPUの冷却がしっかり行えている状況(エアーフローとクーラー)で、高負荷時のCPUの性能を向上するにはPrecision Boostを有効にする必要がありますが、これはBIOSのアドバンスモードり中のOverclockingの中のAdvanced CPU Configurationの中のAMD Overclockingの中の「Precision Boost Overdrive」を有効にします。
実際にWindows10上で有効になっていることは、AMD Ryzen MasterというアプリのCreater Modeを選択した時に「Eco-Mode」が表示されることで確認できます。
・Post Beepの有効化
マザーボードの電源を入れてPOST処理が終わった時にビープ音を鳴らすには、BIOSのアドバンスモードり中のSettinigの中のブートの中の「POST Beep」を有効にします。
マザーボードにビープスピーカーを取り付けていると、POST後に「ピッ」と鳴ることで確認できます。
・Fanコントロールのスマート設定
CPUへの負荷が低い時はにファン騒音を静かにして、負荷が高い時には騒音が五月蠅くてなってもファン回転数を最高にしてCPUを冷却するように、回転数をスマート設定すると良いです。
低負荷時と高負荷時のファン回転数をWindows10上で確認するにはCPUID HWMonitorというアプリで確認できます。
ファン設定についてもう少し詳しく書くと...
Ryzen 9 3900XTの場合は、低負荷時の温度は40℃くらい、高負荷時には70℃程度に抑えたいということで、そのようにファンの回転数をスマート設定しています。
具体的には、40℃で回転数は50%(6.0V)、70℃以上で回転数は100%(12.0V)にスマート設定しました。
低負荷時のCPU温度と回転数は?
室温18℃で40℃を切る程度です。
高負荷時のCPU温度と回転数は?
最高で71℃程度です。
こうすることで、普段はファン騒音も全く気にならなくなると同時に、高負荷時にはしっかりとCPUを冷却してPrecision Boost 2を効かせられるようになりました。
補足ですが、Segotep BeIced 240 RGBという簡易水冷のモーター回転数(CPUファンに接続)がHWMonitorではメーカー公表値の2500RPM±10%より倍くらいの表示になりますが、実際にはモーターの場合は電圧制御になっているので12V以上を掛けることはないので、HWMonitorのCPUファン(ポンプ)の見た目の回転数が高いからと言っても回転数検知機構の問題と最終的に判断しました。
高負荷時のポンプの騒音もそんなに無いので、これで良いのでしょう。
元々サブPCで使っているCorsairのH60のポンプ回転数も4300RPM(回転数は無制御)くらいで3年以上使っているので、HWMonitorのCPUファン(ポンプ)の回転数は気にしないことにしました。
ということで、
BIOSをOptaimized Defaultに戻した時から変更する箇所を書き留めました。
以上、参考まで。
P.S.
今日のような陽気(室内温度22℃)だとCPU温度も上がり気味です。
なので、CPUファン(ポンプ)とPUMPファンを除いてファンの設定は40℃で60%(7.08V)に変更しました。
こうすることで、CPU温度は無負荷時で40℃程度となりました。